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2010年6月6日(日) ドスコイ能登に散る・・・の巻

こんにちは。人生は筋書きのないドラマだと痛感する今日この頃。行く先々で嵐と不協和音を巻き起こす男、不肖ドスコイにございます。みなさんいかがお過ごしでしょうか。さて本日は6/5〜6/6に遠征して参りました能登半島撮影ロケの模様をお伝えいたします。とりあえず先に結論を申し上げますと、巻末にドスコイがどエライ目にあいます。それでは本文スタートにございます。

遠いよ能登。でもロケ地としては何処掘っても「はまぐり」

ソニー GPS-CS3K [GPSユニットキット]でロギングしたデータです。グレーのラインも移動した軌跡となります。能登半島に行こうとなると、どうしてもアルプス様が鎮座されておりますので、もの凄い迂回ルートとなります。距離にして500km程度でしょうか。1泊2日で出向くにはかなり気合いが必要となります。なぜ能登半島に出向いたかと申しますと(というかここ最近のロケ全般)、前にも書きましたとおり、ヨドバシ.comで公開する写真を撮影しに行ったのです。実は6/10からも4日間、今度は国境を跨いでロケに出て参ります。なぜそこまで大がかりに撮影しているかと申しますと・・・ヨドバシ「カメラ」なのでございます。カメラをお買い求めの皆様に少しでも参考になればと只今精力的に作例撮影に励んでいるのでした。で、能登半島を一つのロケ地として選択いたしましたのは、以前ドスコイがプライベートで撮影に出向いたとき、その素晴らしさにいたく感動いたしました。もう何処を掘っても「はまぐり」が出てくるという、カメラマンにとっては素晴らしいところなのです。本日はその模様をドドン!と。

フイルムとメモリーカードがガンガン消費される
それが能登半島

こちらは前回プライベートで撮影して回ったときのものですが、能登半島ではかなり有名(だそうです)な白米の千枚田です。こんな美しい場所がそこかしこにあるのが能登半島。ドスコイは日本各地いろんな場所を撮影して回っていますが、能登半島ほどレンズの向け所が凝縮された場所は無いんじゃないかと個人的に感じる次第でございます。

どうですかこの景色。こんな光景が至るところで見受けられます。ちなみにこれはフイルム撮影です。この光景をデジタルカメラでハイライト重視に撮影するとシャドーは潰れきり、中間的な露出で撮ろうと思うと、ハイライトがすっ飛びます。シャドー重視は言うまでもありません。世の中デジタル全盛ですが、フイルムもまだまだ捨てたもんじゃないですよ! Kodakのポートラ160NCと、スキャナはEPSON GT-X970を使っています。フラットベッドスキャナなのに非常に素晴らしい結果を叩き出してくれます。フイルム関連の商品はいつ廃盤になるかわかりません。買えるときに買っておくのが吉です。また、デジタルは今後どんどん素晴らしい製品が出てきます。しかしフイルムでの撮影は今やれるうちにやっておくのが吉だと思います。デジタルカメラだと仕上がりが液晶で直ぐわかりますが、フイルムはそんなわけにはいきません。だから1カット1カット、大事に撮るのです。楽しいですよー!

能登半島に輪島という街があります。そうです。漆で有名なあの輪島ですね。輪島でもう一つの名物といえば朝市。300-400mぐらいの通りに、主に海産物の露天商店がひしめきます。なんでもこの朝市でお店を連ねようとなると申請してから10年仕事だそうで、お店を開くだけでも大変なのです。訪れたのが日曜日だったので、かなりの人出でした。

朝市の売り子さんの主役はお婆ちゃん。こ、これがですね。とにかく凄いのです。歩いていると「お兄ちゃん買ってー!」と、とにかく声がけが凄いのです。でもご安心下さい。決してイヤな感じはしないと思うのです。またこの皆さんとやりとりするのが凄く面白いのです。写真はたけのこの皮で作った人形を売るお婆ちゃん。大変恐縮な物言いなのですが、とにかくお話しされるその様が可愛らしいのです(ごめんなさい)。SONY NEX-5で撮影。可動式の液晶モニタを搭載しているので、話をしながら撮影できちゃいます。

台と屋根のある露天もありますが、このように路面にビニールシート1枚のお店も。ヤらしく宣伝するワケじゃないのですが、可動式液晶モニタは本当に便利です。SONY NEX-5で撮影。

使っているフイルムのせいもあるのですが・・・渋い、渋すぎます。皆さん、ぜひ機会があれば一度訪れてみてください。お婆ちゃん皆さんとお話するだけでほっこり幸せになれます。

道を走ってると、ん!?
皆さんこれ何だと思いますか? その昔海の中にこんなやぐらを作って漁場を見ていたそうです。カメラマン2人で鼻息ゴーゴーに撮影。

すると近くにいたお婆ちゃんが「ありゃあハリボテだよ」と笑いながら教えてくれました。要は昔の姿を再現した観光客向けのオブジェでございました。能登では結構地元の人の方から挨拶してくれたり、話しかけてきてくれます。お婆ちゃん、「生まれも育ちもずーっとココ。何の不自由もないよ」と話してくれました。なんだかいいなあ。

うーむ。納得。凄くいいです。いい感じなんです。

さて、そろそろ本日のメインイベントでございます

こちらは、珠洲市になるのかな? 見附島という場所です。海岸からこの岩の道を通って島というか岩礁?の近くまで行けるのですが、ドスコイは当時首に1台、両肩に1台ずつ、合計3台のカメラを持ってこの岩の道を通っていました。無事撮影を終え、押していた撮影スケジュールを取り戻すべく急いで海岸に向かっている最中、「●×▲!#%$&■オオーッ!!!」

はい。お察しの通りです。両手がカメラで塞がっていたため、見事に側頭部を痛打。というか側頭部から素晴らしい着地でございました。長さ4-5cm、深さ5mm程度、ドスコイの頭に風穴が。その穴から煩悩を解き放てという神の導きでしょうか。転倒時おそらく2-3秒意識が飛んでいたのですが(そりゃそうです90kg近い巨体の体重が2乗で一気に側頭部を襲ったわけですから)、意識を取り戻して最初に目に飛び込んできたのは・・・

水の中で「ぷくぷく」泡吹いてるライカM9でした。当然気持ちよく一発全損。右手にライカM9、左手を恐る恐る見てみると・・・「ぐぉぉぉぉぉ!!!」 ライカM2が海の底で泡吹きながらコッチにウインクしているじゃありませんか。ちなみにライカM2は古の機械式カメラなので、水道水(ほんとは純水がベスト)でじゃぶじゃぶ豪快に洗って修理屋さんに直行。オーバーホールで一命を取りとめました。

えードスコイはですね。豪快に血まみれとなり、現地の病院へもう1人のカメラマンの運転で直行。傷口になんと岩の欠片がめり込んで、患部を著しく汚している状態。先生曰く「うわ、、、汚いなあ」 この先生「素」で、正直好きになっちゃいました。患部がこの汚れ具合だと洗浄しても完全には取りきれず、縫い合わせることはできないそうで、いま現在もドスコイの側頭部にクレーターのような穴が開いたままでございます。

・・・というわけで。

えー。今回の教訓ですが、「終了後が一番危ない」と皆様に言葉を残させていただきたいと思います。しかし、少々風通しがよくなってよいのではないかと思う次第でございます。大変お見苦しい話で失礼いたしました。みなさま、高額なカメラを思いっきり使っていただくために、ぜひ、保険にご加入の程を。歩数ですか?・・・ 1日車で動き回り、スポット的に撮影して回ると、おおよそ2日ともに8000歩程度でございました。もはやてくてく歩く報告blogというよりは、トラブルblogと化してきた感否めないのですが、本日はこれで終わりといたしたいと思います。それではまたお会いしましょう。今日も1日みなさん頑張ってくださいね!

2010年6月6日 編集者:ドスコイ

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