35mm換算で28〜112mm相当のズームレンズ(F2〜F2.8と非常に明るいレンズ)を手ぶれ補正機構を実装して搭載。2/3型1200万画素のセンサーを搭載し、ISO感度は100〜12800。EVFが全盛となりつつあるなかで、ズーム連動の光学ファインダーを搭載。フジフイルムならではのフイルムシミュレーション機能を搭載。ズバリ、単焦点であるX100をお持ちの方には最高のサブボディでしょう。「あったらいいな・・・」という高級コンパクトデジタルを具現化したらX10のようになった、という感じでしょうか。
(ヨドバシ.com編集部 :K )
沈胴していたレンズを繰り出し、撮影可能状態となったX10がこちら。レンズが伸びてだらしなく見えるかな?と想像していたのですが、レンズ周りのフィニッシュも手が込んでいて安っぽさはありません。ワイド端でF2、テレ端でもF2.8と非常に明るいレンズを搭載。ボケ味がどうなのか、試写できる実機到着が楽しみです。
X100同様、かぶせ式のフロントキャップ。ボディの質感と合わせて文句なしです。
一般的なコンパクトデジタルと比べると、少し大きめのボディですが、実際に写真を撮るとなると、ボディサイズよりもグリップ&ホールディングの具合が如何によいか、このことが重要です。ほどよいグリップ、グリップするには最小のボディサイズと、ハンドリング面の良さはX100譲りです。
背面のボタン配置もシンプルに上手くまとめられた印象です。X10は光学ファインダーを搭載(EVFでは無い)。APS-C ぐらいのサイズとなると、光学ファインダーのみでの撮影はピントに不安が残りますが、2/3型のセンサーであれば、ある種AFに任せっきりで問題ないでしょう。光学ファインダーだけでガンガン切り取る、フイルムカメラ的な使い方が出来ます。また液晶OFFで旅先でのバッテリーライフにも余裕が生まれます。
冒頭で「X100」をお持ちの方に最高のサブカメラと記しましたが、コンパクトデジタルカメラにもっと「佳いモノ感」を求められている方には、真ん中ストライクなカメラだと言えます。一眼は大げさだし、ミラーレス機でも少し大きい。かといってコンパクトデジタルだと、もう少し「カメラっぽさ」が欲しい、なんてことありますよね。まさにそんなニーズにぴったりなカメラでしょう。最高のサブ、または、最高のコンパクトデジタルが欲しい方におすすめします。さて、次回は実写レビューを行う予定です。お楽しみに!